下図はスライス幅、スライス厚ともに1mmのCT画像です。 ステントガイド中心部のスライスにおいて、歯槽頂から下顎管までの 距離が14.6mm、骨幅が8.7mmの場合。この画像から、径4.1mm、長さ11mmのフィクスチャを埋入するのは 問題ないと言える。
YES? or NO?


正解はNOです。フィクスチャは径4.1mm、CT画像は1mmスライスですから、前後2枚分のスライス画像を観察する必要があります。
下図左上の画像(スライス10)で、オトガイ孔へのループが斜めに走行している のが認められます。そのため、歯槽頂から下顎管までの 距離は14.6mmより短くなり(歯槽頂からオトガイ孔までおよそ11mm)、リスクが高いことがわかります。
前後のスライスまでしっかりと確認することは、インプラント術前画像診断においてとても重要です。